2014年4月7日月曜日

教員採用試験の小学校全科|参考書・問題集の選び方と独学勉強法

TEACHER RECRUITMENT GUIDE 小学校全科は、全部を最初から勉強し直さなくていい

過去問で弱点を発見し、必要な参考書と問題集だけを使う。 範囲が広い試験ほど「何をやらないか」が重要です。

教員採用試験の小学校全科を勉強しようとすると、 国語・算数・理科・社会など、範囲の広さに圧倒されやすくなります。

さらに参考書、問題集、自治体別過去問、全国版過去問など、 教材もたくさんあります。

しかし、全部買う必要も、全教科を同じ時間勉強する必要もありません。

私は社会人から教員採用試験を独学で受験し、 時期を隔てて2度最終合格しました。 その経験から、小学校全科対策では 勉強量を増やす前に、勉強する場所を絞ること が重要だと考えています。

この記事の結論
最初に受験自治体の最新の試験内容を確認する
参考書より先に過去問を1年分解く
得意・復習で取れる・基礎から必要に分類する
参考書1冊+問題集1冊を基本にする
全教科へ同じ時間を配分しない
新しい教材より、間違えた問題の再演習を優先する

小学校全科で最初にやること

最初から参考書を1ページ目から読む必要はありません。

1
試験内容を確認 受験自治体の最新の実施要綱を見る
2
過去問を解く 勉強前の状態で、まず1年分やってみる
3
弱点を分類 時間を使う科目・分野を決める
POINT
「参考書を買ってから勉強計画を考える」のではなく、 「過去問で弱点を見つけてから教材を選ぶ」 のが基本です。

なぜ過去問を最初に解くのか

過去問は、本番直前に実力を測るだけの教材ではありません。

独学ではむしろ、 「自分は何を勉強する必要があるのか」を調べる診断ツール として使えます。

ほぼ解ける

演習中心。時間をかけすぎない。

復習すれば取れる

参考書で要点を確認して問題へ戻る。

基礎から必要

理解する時間を多めに確保する。

この3段階に分ければ、全教科を均等に勉強するよりも 時間配分を決めやすくなります。

参考書・問題集・過去問は役割が違う

教材 役割 使うタイミング
過去問 出題傾向と現在地を知る 最初・途中・仕上げ
参考書 分からない内容を理解する 知識不足を発見したとき
問題集 知識を自力で取り出す 理解した後の演習
独学の基本セット

受験自治体の過去問 + 小学校全科の参考書1冊 + 問題集1冊 から始めれば十分です。

最初から5冊も10冊も買う必要はありません。

勉強を進めて、 「理科の演習だけ足りない」 「算数のこの分野だけ理解できない」 など、具体的な不足が見えてから追加します。

小学校全科の参考書を選ぶ5つの基準

1.受験自治体の出題内容に合っている

最優先です。 自治体や選考区分によって試験内容は異なるため、 最新の実施要綱を確認してから教材を選びます。

2.自分が読んで理解できる

人気ランキング1位の参考書が、 自分にとって一番分かりやすいとは限りません。

文章中心、図表中心、要点をコンパクトにまとめたタイプなど、 教材にはかなり違いがあります。

3.問題演習につなげやすい

参考書を読んで「分かった」と感じても、 何も見ずに問題へ答えられなければ得点にはつながりません。

理解したら問題を解く。この往復がしやすい教材を選びます。

4.情報が古すぎない

算数や理科などの基礎知識が毎年すべて変化するわけではありません。

一方、学習指導要領や教育制度などに関係する内容では、 古い教材に現在と異なる情報が残る場合があります。

中古教材は年度に注意
安さだけで選ばず、制度など更新される内容については最新情報と照合してください。

5.最後まで使い切れる

情報量が多い本ほど優秀とは限りません。

仕事や大学と両立するなら、 「この1冊なら最後まで使えるか」 も重要な基準です。

全教科を同じ時間勉強しない

現在の状態 時間配分 主な勉強
ほぼ解ける 少なめ 過去問・確認問題
復習すれば取れる 中程度 要点確認+演習
基礎から必要 多め 理解+段階的な問題演習

得意科目をさらに伸ばすことより、 苦手分野の基本問題を取れるようにする方が 全体点を伸ばしやすい場合があります。

独学で避けたい4つの失敗

失敗チェック
  • 参考書を1ページ目から全部暗記しようとする
  • 得意科目ばかり勉強する
  • 不安になるたび新しい教材を買う
  • 過去問を本番直前まで取っておく

特に注意したいのは、参考書を読むだけの勉強です。

試験で必要なのは、 「見れば分かる」状態ではありません。 何も見ずに答えを出せる状態です。

問題集を解いたら、 ○=自力で解けた、△=迷った、×=できなかった、 程度の印だけ付けておけば十分です。

次回は△と×を優先します。

「何周したか」より、できる問題が増えたか

「3周すればいい」「5周すればいい」と、 回数そのものを目標にする必要はありません。

判断基準

前に解けなかった問題を、 今は理由まで説明して解けるようになったか。

周回数ではなく、 できなかった問題が減っているか で進歩を判断してください。

忙しい社会人ならどう進める?

平日 苦手分野を30〜60分。範囲を絞る。
休日 まとまった問題演習や過去問。
復習 △・×だった問題だけ再テスト。

「今日は何時間勉強したか」だけではなく、 今日は何ができるようになったか まで確認します。

教材を買う前の最終チェック

レジへ行く前に確認
  • 自分の受験自治体の最新試験内容を確認した
  • 過去問を最低1年分見た
  • 苦手な科目・分野が分かっている
  • 同じ役割の参考書をすでに持っていない
  • 最後まで使い切れそうな教材である
ONE MORE THING
複数が未確認なら、 まだ新しい教材を買わなくてもよい可能性があります。

まとめ|小学校全科は「選択と集中」

小学校全科は範囲が広いからこそ、 やることを増やすより、 やらなくてよいことを減らす ことが重要です。

合格へ向けた基本ルート
  1. 受験自治体の最新情報を確認する
  2. 過去問を1年分解く
  3. 得意・普通・苦手に分ける
  4. 基本参考書を1冊決める
  5. 問題集でアウトプットする
  6. △・×の問題を優先して復習する
  7. 不足が明確になった場合だけ教材を追加する

小学校全科は、たくさんの教材を終わらせる競争ではありません。

できない問題を見つけ、一つずつ「できる問題」に変えていく。 独学なら、まずこれを徹底してください。

※教員採用試験の試験科目・選考方法は自治体や年度によって異なります。 受験時には必ず各教育委員会の最新情報をご確認ください。