教員採用試験の勉強を始めると、 「1日何時間勉強すれば合格できるのか」が気になると思います。
- 社会人でも平日2時間で間に合うのか
- 大学生は1日何時間必要なのか
- 試験まで半年しかない場合はどうするのか
- 長時間勉強しなければ独学合格できないのか
私は教育学部ではなく、理系大学を卒業して社会人になった後、 通信制大学で教員免許取得を目指しながら、東京都教員採用試験を独学で受験しました。
最初の受験では約10か月準備し、1日平均で約9時間勉強していました。
その後、公立小学校、海外の日本人学校で勤務し、 海外で学習塾を約9年間経営しました。 さらに年月を経て東京都教員採用試験を再受験し、もう一度最終合格しています。
ただし、全員に「毎日9時間必要」と伝えたいわけではありません。
私の9時間には、教員免許取得のための通信制大学の学修も含まれていました。 仕事、大学、育児、現在の学力、受験自治体によって必要な時間は異なります。
※教員免許の取得方法、教育実習、介護等体験まで含めて計画したい方は、
社会人から教員免許を取る4つの方法
も確認してください。
大切なのは、他人の勉強時間をそのまま真似することではなく、 試験までに必要な学習内容を洗い出し、自分が確保できる時間へ配分すること です。
この記事の結論
- 合格に必要な時間は、現在地と試験内容によって変わる
- 最初に過去問を解いて不足分を確認する
- 社会人は平日1~2時間と休日のまとまった時間から始める
- 大学生は空き時間を含め、週単位で管理する
- 長時間より、毎週何を終えたかが重要
- 睡眠を削る計画は長続きしない
私が独学合格したときの1日の勉強時間
最初の教員採用試験を受けた当時、私は早朝のコンビニで短時間のアルバイトをしていました。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 午前6時~9時 | コンビニのアルバイト |
| 午前9時30分~正午 | 図書館で勉強:約2時間30分 |
| 午後1時30分~6時30分 | 図書館で勉強:約5時間 |
| 夜 | 教育書を読む:約1~1時間30分 |
合計すると、1日約9時間です。
この生活を、10月頃から翌年夏の採用試験まで続けました。
ただし、この時間には次の内容が全て含まれています。
- 通信制大学のテキスト学修
- レポート作成
- 教職教養
- 専門教養
- 論文対策
- 面接対策
- 教育関係の読書
教員免許をすでに取得していて、大学の課題がない人なら、 私と同じ9時間を確保する必要はありません。
合格に必要な勉強時間を一律に決められない理由
1.受験する校種・教科が違う
小学校全科と、中学校・高等学校の専門教科では、学習内容が異なります。
教職教養、専門教養、論文、面接、実技の有無も、 自治体、年度、選考区分によって変わります。
まず受験自治体の最新実施要綱を読み、 自分が受ける試験だけを一覧にしてください。
2.現在の学力が違う
教育学部で学んだ人と、社会人から初めて教育法規や教育心理を学ぶ人では、 スタート地点が異なります。
勉強時間を決める前に、過去問を1年分解いてください。
点数だけでなく、 知らない分野、理解が曖昧な分野、読み違いが多い分野を確認します。
3.試験までの残り期間が違う
同じ300時間を勉強するとしても、 試験まで10か月ある人と3か月しかない人では、1週間の負担が変わります。
残り期間が短い場合は、全範囲を均等に学ぶのではなく、 頻出分野と自分の弱点へ優先的に時間を使います。
4.仕事や家庭の条件が違う
フルタイム勤務、講師、アルバイト、大学、育児など、 受験者の生活条件は一人一人異なります。
長時間確保できない人が、 確保できる人と一日の時間だけを比べても意味はありません。
自分が毎週継続できる時間を基準にします。
社会人・大学生・講師別の勉強時間の目安
次の時間は、全員が必ず守る基準ではありません。 勉強計画を作るための出発点として利用してください。
| 生活状況 | 平日 | 休日 | 週間目安 |
|---|---|---|---|
| フルタイム社会人 | 1~2時間 | 3~5時間 | 10~15時間前後 |
| 大学生 | 2~3時間 | 4~6時間 | 15~25時間前後 |
| 非常勤・アルバイト | 2~4時間 | 4~6時間 | 15~30時間前後 |
| 臨時的任用・常勤講師 | 30分~1時間30分 | 3~5時間 | 7~12時間前後 |
勤務中の疲労が大きい人は、平日に無理をして長時間勉強するより、 朝や通勤中に短い復習を行い、休日にまとまった学習を確保する方が続きやすくなります。
残り期間から勉強時間を逆算する方法
「毎日3時間勉強する」と決める前に、 試験までに何時間使えるのかを計算します。
計算方法
1週間に確保できる時間 × 試験までの週数
例えば、週12時間を24週間続ける場合は、
12時間 × 24週間 = 288時間
この288時間を、次のように配分します。
- 教職教養
- 専門教養
- 論文
- 面接
- 実技
- 過去問と総復習
全時間を予定で埋めず、仕事、大学、体調不良、家庭の用事に備え、 1~2割程度は調整用の余白として残します。
フルタイム社会人の週間計画例
| 曜日 | 学習内容 |
|---|---|
| 月 | 教職教養30分、前週の誤答30分 |
| 火 | 専門教養60分 |
| 水 | 論文構成30分、面接回答30分 |
| 木 | 教職教養または専門教養60分 |
| 金 | 軽い復習30分、早めに休む |
| 土 | 過去問2時間、論文または面接1時間 |
| 日 | 誤答復習2時間、翌週の計画30分 |
仕事が忙しかった週は、睡眠を削って全てを取り戻すのではなく、 次週へ持ち越す内容と、優先度を下げる内容を決めます。
勉強時間を増やす前に見直すこと
アルバイトや仕事の時間
生活費を確保することは必要ですが、 必要以上にシフトを入れ、勉強時間がなくなっている場合は見直します。
スマートフォンを見ている時間
まとまった2時間を作れなくても、 10分や20分の時間を複数回確保できることがあります。
SNSや動画を見る前に、誤答問題を数問確認する仕組みを作ります。
教材を選んでいる時間
参考書を何冊も比較し続けても、得点は上がりません。
主教材を決め、過去問と問題集を実際に進めます。 不足する分野だけ、別教材で補います。
ノートをきれいに作る時間
解説を丸写しするより、問題を解き、 間違えた理由を短く記録する方が復習へつながります。
長時間勉強する際に注意すること
私は約9時間勉強していましたが、9時間ずっと高い集中力を保てたわけではありません。
科目を変え、昼休みを取り、図書館から帰った後は、 テレビを見たり教育書をゆっくり読んだりしていました。
- 50~60分を目安に短く姿勢を変える
- 水分と食事を取る
- 筆記、読書、問題演習を切り替える
- 睡眠を削らない
- 体調が悪い日は負荷を下げる
- 一週間に一度、計画を修正する
勉強時間を記録するだけでなく、 何を理解し、何を解けるようになったかも記録してください。
勉強時間より「終了条件」を決める
「今日は3時間勉強する」だけでは、 3時間机に座ったことで満足してしまう可能性があります。
時間と一緒に、終了条件を決めます。
終了条件の例
- 教職教養を30問解き、誤答理由を書く
- 論文の構成メモを1題作る
- 面接質問を5問、声に出して答える
- 専門教養の苦手分野を10ページ終える
「何時間やったか」と「何を終えたか」の両方を確認します。
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約10か月の勉強計画を詳しく知りたい人へ
私が社会人から教員免許取得と採用試験対策を並行し、 約10か月で東京都教員採用試験に独学合格した過程をまとめています。
1日の過ごし方、仕事と生活費の両立、過去問、 参考書、問題集、復習、論文、面接まで具体的に整理しました。
よくある質問
平日1時間しか勉強できなくても合格できますか
現在の学力、試験までの期間、休日に確保できる時間によります。
平日1時間でも、毎日継続し、休日に過去問や論文へ取り組めれば、 相当な学習量になります。
まず過去問で現在地を確認し、必要な内容を絞ってください。
毎日勉強しなければいけませんか
毎日少しでも触れると習慣化しやすくなりますが、 仕事や家庭の都合でできない日があっても構いません。
一日できなかったことより、週単位で計画を修正することが重要です。
1日9時間勉強しないと独学合格できませんか
必要ありません。
私の場合は、通信制大学の学修と採用試験対策を同時に進めていたため、 長い時間が必要でした。
自分の試験科目、現在地、残り期間に合わせて計算してください。
勉強時間は記録した方がよいですか
記録は役立ちますが、時間だけで評価しないでください。
学習時間と一緒に、解いた問題数、誤答数、 作成した論文構成なども記録すると、進捗を判断しやすくなります。
まとめ
私は最初の教員採用試験で、1日約9時間勉強していました。
しかし、その時間には通信制大学の学修も含まれており、 全員に同じ時間が必要なわけではありません。
- 最初に過去問を解いて現在地を確認する
- 試験までに使える総時間を計算する
- 試験科目ごとに時間を配分する
- 社会人は週単位で計画する
- 睡眠を削らず継続できる計画にする
- 勉強時間と終了した内容の両方を記録する
長い時間机に向かうこと自体が目的ではありません。
限られた時間の中で、 合格に必要な課題を一つずつ終わらせることが大切です。