2017年11月25日土曜日

教師はクラス全員の子どもを救うことは無理だということ。


情熱にあふれるみなさんが教師になれば、
当然、クラスのすべての子を救いたくなります。



心に闇を抱えている子、
勉強で苦しむ子、
そのような子を目にする度に
助けてあげたい気持ちがふつふつと沸いてくるでしょう。



でも、気を付けてください。



その救いたいという気持ちが
強くなりすぎてしまうと、
他の子を犠牲にしていることが
見えなくなることがあるのです。



勉強ができない子につきっきりになることで
勉強ができている子をほったらかしにしても
気が付かない先生もいます。



心に闇を抱えている子の方ばかりを見ていて、
普通と言われる子たちとは
目が合わない先生がいます。



そうやって、クラスの片隅ばかりを見て、
全体が見えなくなってしまう先生もいるのです。



みなさんは情熱あふれる教師になるでしょう。
だからこそ忘れないでいてほしいことは、
「クラス全ての子を救うことは無理」
ということも受け入れなければならないときがある。
ということです。



もちろん、あきらめてはいけません。
できるかもしれない。
そう信じて行動することは大切です。


でも、片隅ばかりにとらわれて、
しっかりついてきてくれている子を
捨てるようなことをしてはいけない。


ただ、そのことだけは
気を付けてほしいと思うのです。