情熱にあふれるみなさんが教師になれば、
当然、クラスのすべての子を救いたくなります。
心に闇を抱えている子、
勉強で苦しむ子、
そのような子を目にする度に
助けてあげたい気持ちがふつふつと沸いてくるでしょう。
でも、気を付けてください。
その救いたいという気持ちが
強くなりすぎてしまうと、
他の子を犠牲にしていることが
見えなくなることがあるのです。
勉強ができない子につきっきりになることで
勉強ができている子をほったらかしにしても
気が付かない先生もいます。
心に闇を抱えている子の方ばかりを見ていて、
普通と言われる子たちとは
目が合わない先生がいます。
そうやって、クラスの片隅ばかりを見て、
全体が見えなくなってしまう先生もいるのです。
みなさんは情熱あふれる教師になるでしょう。
だからこそ忘れないでいてほしいことは、
「クラス全ての子を救うことは無理」
ということも受け入れなければならないときがある。
ということです。
もちろん、あきらめてはいけません。
できるかもしれない。
そう信じて行動することは大切です。
でも、片隅ばかりにとらわれて、
しっかりついてきてくれている子を
捨てるようなことをしてはいけない。
しっかりついてきてくれている子を
捨てるようなことをしてはいけない。
ただ、そのことだけは
気を付けてほしいと思うのです。